いじめ把握 即時報告 広島市教委 小学校長に新基準示す
広島市立小学校に通う6年生女児(12)がいじめを理由に自殺未遂をした問題で、市教委は9日、安佐南区で校長会を開いた。児童や保護者の訴えでいじめを把握した時点で市教委に知らせるなど、報告の判断に関して新たな基準を示した。 小学校長約140人が出席。市教委の説明では、これまでもいじめを把握した場合、速やかに市教委に報告するよう通知していた。だが、明確な基準はなかった。今回のケースでは、いじめのあった学校で以前から被害をつかんでいながら報告していなかった。 新たな基準は、いじめを把握した時点で報告する事案として、@児童や保護者、地域からの訴えや情報提供Aアンケートなどで学校が認知Bインターネットなどで誹謗(ひぼう)中傷する記述を学校が把握−の三つを挙げている。 また、児童対象のアンケートを年数回実施するよう指示した。市教委の砂原文男生徒指導課長は「早めに報告をもらい、解決に当たりたい」としている。(門戸隆彦) (2011.3.10)
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