「女子生徒に大きな影響」 廿日市市の市立中学3年の女子生徒(14)が5月に亡くなった問題で、市教委の調査委員会は2日、7回目の会合を市役所で開き、「他の生徒からのいじめがあった」との見解で一致した。委員からは、学校のいじめの実態把握に問題があったとの指摘もあり、引き続き調査を進める。 7委員が非公開で協議。終了後に取材に応じた委員長の奥典道教育長によると、女子生徒が部活動で他の部員から悪口や無視を受けており「いじめに該当する」と判断。前回会合で両親が提出した女子生徒の自筆ノートなどを基に「いじめが女子生徒に大きな影響を与えた」とした。いじめと死亡との因果関係については「引き続き慎重な議論が必要」として言及しなかった。 さらに、学校の対応については、複数の委員から「いじめの把握と教職員の連携態勢に問題があったのではないか」と指摘する意見も出た。 調査委は当初、9月中に報告をまとめる方針だったが、10月中旬にずれこむ可能性を示した。今後は19、30日に会合を予定する。 女子生徒の死亡をめぐっては8月29日に学校が保護者説明会を開き、いじめがあったと認め、遺族に謝罪している。(村上和生) (2013.9.3)
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