総合型クラブ新設へ準備
広島県世羅町スポーツ推進委員協議会は、町内の子どもを対象に、基礎的な運動を促す体力向上策に取り組んでいる。スポーツに親しむ子どもや指導者を育成。町内二つ目となる総合型地域スポーツクラブの設立を目指す。 同協議会は2011年度、日本体育協会が作ったプログラムなどを基に、発達段階に応じた子どもの体力向上策に着手。12年2月からは、遊びを取り入れた運動で体力を鍛える体験会を開いている。これまでに町内3カ所で、中学生以下や保護者計約70人が参加した。 今年2月末に同町小世良の甲山小体育館であった体験会には約20人が参加。色の付いた輪を跳んで移動したり、雑巾がけでボールを運んだりして汗を流した。同小4年の山奥大聖君(10)は「普段することがない動きがたくさんあって面白かった」と話した。 町内の総合型地域スポーツクラブは町西部に1団体あり、会員約200人が12種目を楽しんでいる。一方、中央部や東部にはなく、住民から設立を望む声が上がっている。 同協議会は、13年度も引き続き体験会を開き、クラブ設立に向けて準備を進める。田丸信浄会長(70)は「まずは運動を楽しむ子どもと保護者を増やして輪を広げ、将来的には町民全員が幅広くスポーツに親しめる場を整えたい」と話している。(杉原和磨)
(2013.3.6)
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