14小、安全確保へ改善要望
登下校する児童の安全を確保するため、呉市がガードパイプや歩道などの整備を進めている。14小学校から市教委に計27カ所の改善要望があり、このほど音戸小(音戸町)と郷原小(郷原町)の通学路にパイプを新設。残り25カ所も市が工事を進めているほか、市教委の要請を受けた県などが対応を検討している。 バス通学の児童もいる音戸小は坪井東バス停と県道の境へのパイプ設置を求めていた。4年生の長男がバス停を利用する会社員岡田弘子さん(39)は「子どもが弾みで道路に出ないよう以前は大人が県道との間に立っていた。設置されて安心」と喜ぶ。 郷原では林道脇にある排水路の周りに設置した。児童が落下する危険性があったためという。 市立全70小中は、登校中の児童や保護者の列に車が突っ込み10人が死傷した京都府亀岡市の事故を受け今春、通学路の安全点検を実施した。 住民や保護者の意見も聞いて調べた結果、14小が早急な改善の必要があるとする計27カ所を市教委に報告。市教委が現地調査し、市や県、JR西日本などに対応を要望した。 このほか、踏切への歩道設置など工事が進む場所もある。市教委学校安全課は「児童、生徒の安全のため、関係部局と連携し、通学路の改善に努めたい」としている。(小林可奈) (2012.9.26)
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