市教委、学級づくり改善へ 笠岡市教委は20日、文部科学省の2011年度学校基本調査(速報)で市内の詳細な状況を発表した。全国で最も割合が高かった岡山県内の不登校児童について、県内で2番目に高い実態を報告。魅力ある学校づくりを実現させる構想を策定中で、来年度に改善を図る。 この日の市議会総務文教委員会で岡田達也学校教育課長が説明した。年間30日以上欠席した不登校の児童は、市内公立小に通う全児童2521人のうち、21人。不登校児童の割合は0・83%で、赤磐市の1・21%に次いで高かった。 高学年が半数の10人に上る。原因としては「人間関係が築きにくい」「本人の不安や緊張」が計11人で、「親子関係の問題」が4人と続いた。指導で登校するようになったのは2人で、指導中19人の中で9人が「好ましい変化が見られてきた」としている。 市教委は不登校を生まない体制づくり全体構想の策定に向けて各校から意見を集約している。喜びを感じる授業推進や支え合う学級集団づくりなどの方策を具体化し、来年度実施を目指す。岡田課長は「中長期的なビジョンを基に、魅力的な学校をつくる施策が必要」と説明した。(谷本和久) (2012.9.21)
|