三原市、相談員配置など奏功 不登校の児童・生徒の割合が広島県全体で横ばいの中、三原市では減少傾向にある。市教委は相談員や、家庭訪問をして悩みを聴く支援員の配置などが奏功したとみる。 三原市では、年に30日以上欠席した中学生は、2005年度の85人から年々減り始め、10年度は41人と半減。小学生も18人から5人に減少した。11年度は中学生46人、小学生7人と微増したが、いずれも05年度からは大幅に減った。 割合で見ても、中学生が05年度の3・31%から11年度1・8%に、小学生は0・36%から0・15%に減少した。県全体は中学生が3%前後、小学生は0・4%前後で推移している。 市は、01年度から中学校全10校と、規模の大きい小学校に、教員経験者たちによる「心の教室相談員」を配置。06年度から3年間は、県の不登校対策のモデル事業として、家庭訪問して相談に乗る支援員5人を置いた。09年度からも3人を継続配置し、11年度の相談回数は延べ1092回に上った。 赤羽義憲学校教育課長は「復帰支援をする適応指導教室との連携も含めた成果の表れ」と自己分析。一方「不登校にカウントされない欠席数の子どももおり、継続して対策をとりたい」としている。(鴻池尚) (2012.4.12)
|