中国新聞


不登校小中生に学習の場
元教員ら中区で週1回開設


   

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持参した教材を使い、元教員に勉強を教わる中学生

 広島市や近郊の元教員が、中区の区地域福祉センターで週1回、不登校の小中学生を対象にした学習会「クローバーの広場」を開いている。マンツーマンの指導を中心に、学力低下を防ぐ取り組みが定着してきた。

 ▽希望教科教え遊び盛り込む自宅派遣も検討

 発達障害のある子どもを支援する保護者や教員たちでつくる「クローバーの会」のメンバーが、昨年7月に開設した。毎週火曜日午後2時半から2時間、子どもが希望する教科を教える。毎回、数人が訪れるという。トランプなどを楽しむ時間も盛り込み、保護者の相談にも乗る。

 中学1年の夏休み明けから学校の教室に入れなくなった3年男子生徒(14)=中区=は、開設当初から通っている。「学校の授業より質問がしやすい。気の合う友達とも出会えた」と喜ぶ。

 指導者の一人で、元小学校教諭の松田芳子さん(56)=海田町=は「発達に課題があり、集団では学びにくい子どももいる。広場が新たな居場所になればうれしい」と話す。「今後は家を出られない子の対応が課題」とし、自宅への教員の派遣も検討している。

 受講料は1回千円。登録制で1回につき最大5人を受け入れる。松田さんTel082(824)1267。(田中美千子)

(2011.5.22)


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