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小中高の暴力、岡山県内24.2%減 昨年度問題行動調査
1000人当たりは全国最多


   

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 2011年度の児童生徒の問題行動調査で岡山県内小中高校の暴力行為の発生件数は、前年度比24・2%減の計1897件と大幅に減った。ただ児童生徒千人当たりの発生件数は8・6件と全国平均(4・0件)の2倍を超え、2年連続で都道府県で最多となった。(永山啓一)

 暴力行為の形態別でみると、生徒間が最多の990件(前年度比17・6%減)▽器物損壊447件(40・5%減)▽対教師418件(19・3%減)▽対地域住民たち42件(27・3%増)―だった。

 小中高校別では、小学校が26・0%減の267件、中学校が27・2%減の1375件、高校が0・4%増の255件だった。

 井笠地域の公立小中学校では、笠岡市が46・4%減の37件、浅口市は63・5%減の23件、井原市は67・7%減の10件といずれも大幅に減少していた。

 県教委は、授業を成立させることが困難になっている学校に対し、非常勤職員の警察官OBや教員OBたちを派遣するなどの取り組みを続けており、派遣を受けた学校では一定の成果が出ている。だが、全体として暴力行為の発生割合が高い状態の解消には至っていない。

 生徒指導推進室の石田隆室長は「千人当たりの件数の2年連続のワーストは非常に残念。危機感を持って子どもに寄り添う指導をしていきたい」と話した。

(2012.9.12)


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