広島県教委速報 2010年度1543件 ■小学生は最多247件 広島県教委は8日、公立学校の児童、生徒が2010年度に起こした問題行動の調査結果(速報)を公表した。学校内外での暴力行為は1543件で4年連続の増加となった。うち小学生は統計を取り始めた1997年度以降で最多となり、低年齢化が進む傾向がみられる。 暴力行為は前年度比で10・1%増。内訳は、生徒間903件(前年度比2・3%減)▽対教師349件(75・4%増)▽器物損壊245件(4・7%増)▽地域住民など46件(2・2%増)―となっている。 教師への暴力の増加が際だつ。県教委によると、授業中に寝たり、廊下を立ち歩いたりして注意されたことがきっかけとなるケースが大半という。 県教委は「感情をコントロールできず、突然『キレる』児童生徒が増えた」と分析。校長会などを通じて指導を徹底するとともに、県警など関係機関との連携を強化する。 小中高校別では、小学校が1・2%増の247件、中学校は12・8%増の1068件、高校は8・1%増の228件。小学校は3年連続、中学校は4年連続で増えた。高校は3年ぶりに増加した。 一方、いじめの認知件数は493件で前年度比10・5%増。前年度まで3年連続で減少していたが、増加に転じた。内訳は、小学校202件(43・3%増)▽中学校237件(0・4%増)▽高校46件(28・1%減)▽特別支援学校8件(60・0%増)。いじめでも小学校の伸びが目立った。(門戸隆彦) (2011.8.9)
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