福山市教委2010年度まとめ ■刑法犯容疑逮捕1.9倍 福山市立小中学校の児童・生徒が2010年度に起こした暴力行為は201件に上り、過去5年間で初めて200件を超えた。窃盗などを含む刑法犯の疑いで逮捕されたのは28件43人で、前年度(21件23人)に比べ人数は約1・9倍になった。17日、市教委のまとめで分かった。 10年度の暴力行為は、中学校145件、小学校56件。内訳は、児童・生徒間107件▽教師への暴力51件▽学校の備品など器物の損壊37件▽その他の人への暴力6件−だった。指導に対して腹を立て、暴力を振るうケースが目立つという。 逮捕の内訳は、対教師暴力で7件10人▽生徒間暴力で8件17人▽その他13件16人。市教委は「集団かつ校外で問題行動を起こすのが特徴」と指摘する。 本年度に入っても、16日までに13件15人が逮捕された。 市教委は、子どもが抱える課題を把握するため小中校間での情報共有に努める。地域ぐるみでの健全育成活動にも力を入れる。市教委の伊原秀夫指導課長は「警察への被害届の提出をちゅうちょしない姿勢と、子どもの充実感を図る取り組みの両輪で対応する」と話している。(久保友美恵) (2011.8.18)
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