市内30小対象、保護者らと連携 三原市は、市立小学校の通学路の危険場所について、保護者や地元住民とともに緊急点検する。登下校中の子どもが死傷する交通事故が京都府亀岡市などで相次いだことを受け、安全確保に向けて全庁で取り組む。 2005年に制定した市生活安全条例に基づき、松浦邦夫副市長をトップに各課の職員で構成する市生活安全推進委員会が手掛ける。 市内30校に「道路が狭い」「見通しが悪い」「大型車が頻繁に通行する」―など危険場所を抽出するよう依頼。今月中に各校からの報告をまとめ、点検場所を精査する。三原署や保護者らとともに、8月上旬までに現場を順次点検するという。 市は、05年に広島市安芸区で発生した木下あいりちゃん事件を受けて、翌年に防犯上の問題点も含めた通学路の危険場所を点検。これまで街灯やガードレールの設置など251カ所を改善してきた。 今回は、交通安全の観点で再点検する。生活環境部の末久昭人部長は「対応が必要な場所や改善内容を洗い出し、施策に生かしていきたい」としている。(鴻池尚) (2012.7.18)
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