中国新聞


「交流センター」で再出発 3月末閉校、三次の徳市分校
地域拠点の役割継承


   

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分校の元職員室で事務作業をする野曽原会長(左)と中倉さん

 3月末に閉校した三次市吉舎町の八幡小徳市分校の校舎が今月から、「吉舎徳市自治交流センター」として再出発した。分校が55年間果たしてきた、地域文化の拠点の役割を継承し、伝統行事など住民の絆をつなぐ場として活用する。

 分校の運動場、体育館を含め、同町自治振興連合会が市から指定管理を請け負う。実務は徳市自治振興会が担当する。3月まで振興会長の自宅だった事務局の機能も分校の元職員室に移した。

 本年度はセンターを舞台に、分校の運動会に替わる6月のスポーツイベント、8月の慰安の夕べ、10月の敬老会を兼ねた文化祭、11月の焼き芋大会などを開催する予定。分校出身の子どもたちにも参加を呼び掛ける。

 初代事務局長に就いた中倉政子さん(64)は「これまでお世話になった分校に恩返しするためにも、子どもの声がし、住民が気軽に憩える場にしたい」と意気込む。

 センターの各施設は日常、住民の生涯学習や会合に活用してもらう。さらに、地元の小中高生たちが勉強やスポーツなどで利用できるよう開放する。

 振興会の野曽原暢(とおる)会長(64)は「少子高齢化が進んできているが、住民の絆を大事に地域の発展を目指したい」と話す。(桜井邦彦)

(2012.4.13)


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