新校舎に地域交流室 地元産材で内装
廿日市市教委が、2015年4月開校を目指して本年度から整備する大野中・大野西小の施設一体型一貫校の施設概要が決まった。14年夏に完成予定の新校舎には住民との交流スペースを配置。「木のまち」にちなみ、教室や廊下の内装などに地元産材を使う。 市道を隔てた両校の現敷地で建て替える。今秋に大野中のプール解体から始め、年明けにも同校グラウンドで鉄筋3階建て約1万2700平方メートルの新校舎建設を始める。小中共用の図書室とパソコン室を兼ねる「メディアセンター」、住民が児童の宿題や工作の世話をする「放課後寺子屋塾」などに使う地域交流室を備える。 普通教室全27室と体育館の床、廊下の一部、武道場には市有林のヒノキの間伐材などを使う。校舎の屋根の一部に太陽光発電パネルを設置。市道をまたぐ渡り廊下も造る。新校舎完成後に現校舎を解体する。総事業費は39億6千万円。 同市の施設一体型一貫校は宮島、吉和両小中に続き3カ所目となる。昨年5月時点の児童・生徒数は大野西小601人、大野中312人。市教委は「木のぬくもりを感じ、幅広い年齢の子どもが伸び伸び成長できる学校を目指す」としている。(村上和生) (2012.4.3)
|