市町村別は浅口市39.7%で最下位 岡山県内公立学校の給食で使う食材に占める県産品の割合は2011年度47・0%(前年度比0・2ポイント増)だったことが、県教委の調査で分かった。県内の27市町村別でみると、浅口市が39・7%で最も低かった。 県教委が11年6月と11月の計10日間、県内の学校調理施設全300カ所で、使用食材数に占める県産品数の割合を調べた。 県や県教委は地域の食文化への理解を深め、農業振興を図ることを目的に中期行動計画(07〜11年度)で給食の県産品使用率の目標を47%に設定。11年度は計画策定時の06年度(36・0%)に比べ11・0ポイント増となり、目標達成となった。 市町村別では和気町が61・4%でトップ。新見市が57・0%、高梁市が55・6%と続いた。一方、浅口市は39・7%で最下位だった。その他の井笠地域では井原市(47・5%)と矢掛町(47・3%)が県平均を上回ったものの、笠岡市(45・2%)と里庄町(41・7%)は下回った。 県内最低だった浅口市教委は「値段や安定供給の問題で県産の野菜や果物が確保できなかった」とする。県教委保健体育課は「農業と給食の関係者が密に連絡を取り、生産時期に沿った献立をつくる学校もある。参考にしてほしい」としている。(永山啓一) (2012.2.19)
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