中国新聞


朝食の促進が重点
福山市計画案
欠食で肥満の割合増


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 福山市は、二〇〇八〜一二年の五年間で取り組む市食育推進計画の案をまとめた。家庭や地域、学校の食育の数値目標や、朝食を食べることを促すなどの重点計画を設定。保健所や支所の窓口、ホームページで公開し、二月四日まで市民の意見を募集している。

 「元気な福の山」と題し、市民や医師らでつくる「ふくやま食育ネットワーク」と庁内の市食育推進会が策定。七つの柱として家庭、教育現場、職場、地域での食育▽生産者と消費者の交流促進▽食文化の継承・創造▽食の安全・安心を守る―を掲げている。

 重点計画一点目は、朝ごはんを食べよう運動。昨年の市民健康調査で朝食の欠食は小学生11・9%、中学生20・1%と分かった。同じ調査で、成人には肥満度の目安となるBMI(体重を身長の二乗で割った数値)と朝食欠食の関連性を調査。肥満になる人の割合は毎日朝食を食べる人が19・6%に対し全く食べない人は25・3%と高くなった。二点目は「食育のわ」形成で、和食の見直しやボランティア育成を進める。

 計画書は鯛(たい)めんやうずみなど郷土料理も紹介。ふくやまブランド農産物の出荷を、二十三品目から二十五品目にする目標も盛り込んだ。市保健所健康推進課は「福山らしい食育を通じて市民に健康に関心を持ってほしい」と期待する。

 計画への意見は市内に在住か通勤・通学する人から募る。住所、名前も書き四日必着でファクス、郵送、電子メールで送る。ファクスは084(928)3423。(赤江裕紀)

(2008.1.25)


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