中国新聞


英語のできる理数教員求む
基準満たせば1次免除 岡山県教委、高校の一部採用試験


 岡山県教委は2012年度、教員採用試験のうち高校の数学と理科の特別選考で、英語力が一定基準を満たせば1次の筆記試験を免除することを決めた。県教委によると都道府県教委では初の取り組みという。

 県教委は12年度、生徒の英語力強化を目的に県立高3校程度で年数時間、理数科目の授業を英語で展開する方針を固めている。対象校や授業時間の拡大に向け、英語力のある理数科目の教員の増員が必要となっていた。

 筆記試験の免除対象は英検準1級以上の合格者か、英語能力テストのTOEFL(iBT)80点以上またはTOEIC730点以上の取得者。文部科学省の基準で中学校、高校の英語教員に必要なレベルと同等という。

 また英語圏の大学の理数系学科を卒業した人などは日本の教員免許がなくても、県教委が同等の知識、能力があると判断した場合に交付する特別免許状を取得することで特別選考を受験できる。

 県教委は4月、採用予定者数など募集要項を公表する。県教委教職員課は「グローバルに活躍する人材の育成は重点施策の一つ。英語力の高い教員を集めたい」としている。(永山啓一)

(2012.1.27)


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