竹原市教委検討、2地区は一体型へ 竹原市教委は、市内での小中一貫教育の来年度実施に向け、本格的な検討を始めた。市内を4ブロックに分けて、まず小中学校がそれぞれ協力を深める連携型でスタート。そのうち2ブロックは保護者や地域の声を踏まえつつ、5年程度かけて小中を統合する一体型への移行を図る。 ブロックは4中学校ごとに通学距離などを考慮して設けた。連携型は竹原ブロック、賀茂川ブロックで、それぞれ竹原中、賀茂川中を中心にエリアの小学校4校、3校を維持する。吉名、忠海の2ブロックは連携型とした後に一体型への移行を見据える。それぞれ吉名中と吉名小、忠海中と忠海東小、忠海西小を1校にする方針。 市教委の亀井伸幸学校教育課長は「市内の少子化が進み、9年間を通して学力向上や心の教育を推進したい」と説明。吉名地域で13日夜、小中PTA役員を対象に初めて説明会を開き、意見交換した。吉名中PTAの中平健会長(40)は「小中学生が地元通学できる環境づくりを」と求めた。 市教委は忠海地域で既に説明会を重ねており、残る竹原、北部地域でも順次開く。 ブロック制の小中一貫教育は2007年、有識者たちによる検討委員会が導入を答申していた。(白石誠) (2011.12.15)
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