広島市評価委員会 広島市公共事業評価監視委員会(委員長・中山隆弘広島工業大教授、6人)は16日、会合を開き、市が宇品内港地区(南区)に計画する出島東公園の整備について事業継続をめぐる判断を持ち越した。市は隣接地に計画した小中学校の新設を中止している。このため、委員から「当初と事情が違う」との指摘が相次いだ。 市は公園整備計画を1997年度に策定。用地1・65ヘクタールは2005年度までに広島県から20億1千万円で購入した。本年度は測量と設計、来年度から舗装や植樹、遊具などの設置を進め、14年度の供用開始を予定している。 市は当初、住宅や商業施設の整備が進む宇品地区の人口の急増を想定。小中学校の新設と合わせて隣接地への同公園を計画した。しかし、少子化で児童数の伸びは見込めないとして06年度に小中学校とも新設を断念。中学校予定地に大型商業施設「ゆめタウンみゆき」、小学校予定地には広島都市学園大が進出した。 市役所であった同委員会の会合では複数の委員が「公園は必要なのか」などと指摘した。市は「学校がなくても人口は増えている」と理解を求めたが結論は出なかった。 同委員会は引き続き審議する方針。市公園整備課は「必要性を委員に理解してもらえるよう説明を尽くしたい」としている。(胡子洋) (2011.11.17)
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