中国新聞


松永地区がドリル教材 基礎学力向上狙う
小中高12校が連携


   

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小中学校と連携してドリルを作った松永高教務主任の神原稔教諭(左)と好村校長

 福山市松永地区の公立小中高12校が、国語と算数・数学の学力レベルを小学1年生〜大学生までの計11段階に分け、問題が練習できるドリル「松永検定」を作った。事務局の松永高が9日、ドリルを各校に配った。

 小学1・2年(10級)〜高校3年(1級)と大学(特級)の計11段階に分ける。10〜1級の国語は漢字問題を中心に、算数・数学は主に計算問題をそろえた。特級は漢字問題を作った。

 各級とも問題はA4判10枚。授業などで1枚5〜25問を解答時間約10分で解く。習得すれば進級できる。子どもが学習につまずいた段階を把握し、基礎学力を引き上げる。

 ドリルは、神村▽本郷▽東村▽今津▽松永▽柳津▽金江▽藤江―の8小学校、大成館▽松永▽精華―の3中学校、松永高で使う。

 松永高は、広島県の共通学力テストで県平均を下回る結果が続く。無解答も目立ち、生徒がどの学年から勉強が分からなくなったのか、把握が難しいという。 同様の課題を持つ周辺小中学校に呼び掛け、昨年8月から学力別に指導できる教材作りを進めてきた。来年度は英語のドリルも作る。松永高の好村孝則校長は「学力に合った学習を進め、生徒の意欲向上にもつなげる」と話している。(武内宏介)

(2011.11.10)


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