3月末現在 前年比3.1ポイント改善 過去10年で2番目 広島県教委は14日、今春卒業した県内の高校生の就職状況をまとめた。3月末現在の就職率は96・8%。世界的な不況の影響を受けた前年から3・1ポイント改善した。この10年間で2008年3月末に次いで2番目に高かった。 3月末に県内の高校を卒業した2万3865人のうち、就職希望者は3313人。これに対し、就職したのは3207人だった。就職率アップの理由について県教委指導2課は「生徒が希望する職種の範囲を広げ就職活動に取り組んだ成果だ」としている。 就職率の学科別内訳は、普通科93・2%(前年同期比5・1ポイント増)▽工業、商業科などの専門学科99・0%(2・0ポイント増)▽総合学科97・6%(1・8ポイント増)―となっている。男女別では男子が2・0ポイント増の97・2%、女子が4・8ポイント増の96・1%。 広島労働局によると、2月末時点の新規高校卒業予定者の求人数は4895人で前年同期比456人増とやや改善。県教委も就職指導や求人開拓をする就職支援専門員を増員するなどサポート態勢を強化していた。 一方、県教委は就職先が決まらなかった卒業生106人を継続支援する。指導2課は「求人数はまだ十分に回復したと言えない」とみている。(永山啓一) (2011.4.15)
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