県警上半期まとめ 検挙・補導の小中生54.9% 今年上半期、広島県警に検挙、補導された非行少年のうち、小中学生の割合が54・9%だったことが、県警のまとめで分かった。過去10年間で初めて過半数となった昨年同期より2・5ポイント増え、低年齢化の進行が浮き彫りとなった。 県警少年対策課によると、1〜6月に逮捕、任意送致、補導された少年は、1594人(昨年同期比11人減)。うち、小学生は141人(全体の8・8%)中学生は734人(同46%)で、小中学生の合計は875人と、昨年同期比で34人増えた。 非行少年の刑法犯のうち、最も多かったのは、初期段階の非行とされる万引や自転車盗などで7割を占めた。 暴走族は11グループ(66人)非行少年は40グループ(282人)だった。1999年のピーク以降、面倒見の取り締まりや補導を強化した結果、減少傾向となっている。県警によると、繁華街などで深夜徘徊(はいかい)する少年の姿も、最近は少なくなっているという。 非行の低年齢化が顕著となった要因について、県警少年対策課は「社会環境や家庭、学校の指導力低下などが複雑に絡み合っている」と分析。学校と連携した防犯教室の開催や街頭での声掛けなどを強化し、非行を早い段階で阻止する対策に力を入れる。(野田華奈子) (2009.8.27)
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