県警 逮捕・補導者調べ 全国ワースト5位 低年齢化も浮き彫り
広島県内の非行少年のほぼ三人に一人が、以前非行の経験がありながら、再度非行に走っていることが二十九日、県警の調べで分かった。昨年の少年の再非行率は全国でワースト五位。今年も高い水準で推移しており、県警は関係機関と組織をつくり、対策に乗り出した。 県警によると、昨年一年間に刑法犯で逮捕、補導された少年四千百十四人のうち、過去にも非行歴があったのは30・8%の千二百六十六人。このうち、十四歳未満は百二十一人で9・6%を占め、ここ十年で最も高く、再び非行に走る少年の低年齢化が進んでいることも浮き彫りにした。 特に再非行率が高いのが暴走族。三百二十八人のうち、非行歴があったのは82・3%の二百七十人。その他の少年の28・7%を大きく上回った。 犯罪の種類別では、窃盗犯二千五百十三人のうち、29・4%の七百四十人が、以前に非行を犯していた。特にひったくりの場合、再び非行に走ったのは71・2%と目立って高かった。 今年上半期(一〜六月)の再非行率も26・9%と高い水準で、県警や矯正施設などは二十七日、少年の立ち直りを支援する「少年サポートネットワーク会議」を発足させた。会議事務局の県警少年サポートセンターの松宮祐一所長は「各機関が連携して、一人ひとりに合った支援策を講じ、更生を手助けしたい」と話している。 (2004.9.30)
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