11校に講師を派遣 鳥取県は十六日から、県内の小学六年生を対象に禁煙授業を始める。健康への悪影響を説明するとともに、非行防止にもつなげたい考え。当面十一校に講師を派遣する。 これまでに学校での禁煙授業が決まったのは、倉吉市や若桜町など二市四町。県立施設の医師や保健師を派遣するほか、県医師会など外部から講師を招く場合は七千五百円を上限に補助する。県は禁煙授業に六十万円の予算を組んでおり、今後も申し込みを受け付ける。県は今後も呼びかけを続け、約百六十ある県内の小学校のうち、少なくとも半数の八十校で実施したい考え。 県教委が県内の中学二年を対象に一九九九年に行った調査では、「一学期の間にたばこを吸ったことがある者」が男子で9・5%、女子で4・5%もいた。厚生労働省の調査では、喫煙開始年齢が十五〜十九歳の人は、非喫煙者に比べて死亡率が5・5倍高いとされ、県は中学入学前にたばこの害悪を教えようと、六年生を対象にした。 また昨年度の警察庁の調べでは、非行中学生の喫煙率は57・9%に達しており、中学生全体(9・6%)の六倍となった。このため県は、喫煙防止教育が非行防止にも結びつくと考えている。 (2005.6.14)
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