呉市教委が13−15年度、工費削減可能と判断 呉市教委は、2013〜15年度に耐震化工事を実施する小中学校の校舎や体育館を計24棟に増やす。当初計画では14棟だった。11、12年度実績から、工事費を見込みより約4割削減できると判断したため。 1年に7校7棟を耐震補強し、体育館1棟を建て替える。耐震性の低い施設から順次進める。計画修正により15年度末に70%と見込んでいた耐震化率は75%に上がる。 市教委は11年、学校施設の耐震化方針を策定。11〜15年度に国の補助金を含む約17億円で工事を進めるとしていた。11、12年度は郷原小、広小、両城中で校舎など計3棟の耐震補強工事を実施した。 当初は1平方メートル当たりの工事費を約5万円と試算していたが、実際は同約3万2千円で済んだ。施設改修と補強を合わせて実施した10年度以前の耐震化工事を積算ベースにしていたため、単価が高くなっていたという。 市の学校施設耐震化率は12年4月時点で60・0%。全国平均84・8%、県平均62・5%を下回っている。 市議会で急ぐべきだという意見が出ているほか、市PTA連合会も耐震化促進を要望。市教委も完全耐震化の実現に向けてスピードアップを図る。 市教委教育施設課は「子どもの安全、緊急時の避難施設を確保するためにも20年度までに100%を目指す」としている。(小林可奈) (2012.12.6)
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