県教委初公表 問題なしは17校 広島県教委は十二日、県立学校の耐震診断の結果を初めて公表した。震度6強以上で倒壊の恐れがあり、緊急に建て替えや補強工事が必要な校舎や体育館などの建物は全百六校の千二百二十五棟のうち、七十四校の二百九十五棟。すべての建物で耐震性が確認できたのは十七校にとどまった。(永山啓一) 県教委によると、緊急ではないが補強工事が必要な建物も七十校の三百二十七棟。すべての建物で耐震性が確認できたのは、現在の耐震基準となった一九八二年以降に新設または改築されたか、補強工事を終えていた広島中・高や因島高などだった。 六月施行の改正地震防災対策特別措置法は、小中学校の耐震補強工事に対する市町村への国の補助率を引き上げる一方、施設別の耐震性の公表を求めている。広島を除く中国地方の四県教委は法改正の趣旨を踏まえ、既に公表している。 榎田好一教育長は「来年度以降、財政当局と調整しながら少しでも多く耐震化をしていきたい」としている。 震度6強以上で校舎など建物倒壊の恐れがある県立学校は次の通り。 【高校】皆実、国泰寺、観音、広、宮原、三津田、三原、三原東、尾道東、尾道北、誠之館、葦陽、海田、音戸、廿日市、大竹、佐伯、大柿、加計、加計芸北、千代田、吉田、賀茂、竹原、忠海、御調、世羅、沼南、府中、油木、上下、三次、格致、東城、瀬戸田、白木、賀茂北、日彰館、黒瀬、江田島、自彊、安芸、河内、安古市、大門、高陽、熊野、井口、豊田、安西、神辺旭、府中東、西、広島工、福山工、呉工、三次青陵、宮島工、神辺、西条農、庄原実、広島商、呉商、福山商、西城紫水、大崎海星、戸手、芦品まなび学園 【特別支援学校】広島南、広島南呉分校、尾道、福山、福山北、呉 (2008.9.13)
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