補正9億円 広島県計上 広島県は1日、東日本大震災を踏まえ、県立学校施設の耐震化工事を前倒しすることを決めた。新たに34校の校舎102棟で耐震工事に向けた設計作業に入る。24日開会の県議会定例会に提出する一般会計補正予算案に関連経費9億円超を盛り込む方針でいる。 県立の高校や特別支援学校には、校舎や体育館など計1175棟の建物がある。このうち4月現在で耐震化工事を終えたか、補強が不要な建物は688棟。耐震化率は58・6%にとどまる。 耐震化していない487棟のうち、設計作業に未着手の建物は408棟。県は、この中で校舎102棟の設計作業を優先させることにした。さらに設計を終えた三次市の日彰館、三次青陵の校舎計5棟の耐震化工事費も計上する。来年度以降の着手予定だったが、本年度に前倒しする。 湯崎英彦知事は震災後、県立学校施設の耐震化の前倒しを検討するよう担当部署に指示していた。県は、県立学校施設の耐震化率を2014年4月に65・5%へと引き上げる計画を掲げている。(村田拓也) (2011.6.2)
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