公立小中高など405件 山口県内の公立小中高と中等教育学校、特別支援学校が4〜8月に把握したいじめの件数は405件で、2011年度1年間の498件を大幅に上回るペースであることが県教委の調べで分かった。 調査は文部科学省の緊急全国調査の一環。いじめの認知件数は小学校170件(11年度1年間155件)中学校185件(同294件)高校35件(同45件)特別支援学校15件(同4件)。小学校と特別支援学校で11年度1年間の件数をすでに上回っている。 「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句」が275件と最も多かった。「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたりする」が92件で続き、「金品をたかられる」ケースも9件あった。「命や体の安全が脅かされる恐れのあるいじめ」も中学校で2件あった。 文科省が8月、深刻化するいじめ問題を受けて緊急調査。要請を受けた県教委がアンケートや聞き取りなどをした。79%が調査時点でいじめは解消しているとしている。 県教委は9月から毎週、県内の全小中学校でいじめや悩み事のアンケートを実施し、早期対応を図っている。(藤田龍治) (2012.11.30)
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