地元小卒業生、全て他校へ 来春の統合計画対象校
尾道市立原田中への入学者が、今春ゼロになる。原田小の卒業生8人が美木中など別の公立中に進学するため。市教委によると1947年の開校以来初めてという。同中は2013年4月を目標とする再編計画の対象校。地元合意は得られていないが、今後の協議に影響する可能性もある。 原田中にはソフトテニス部しかないため、これまでも部活動優先で他中学を選ぶ児童がいたという。新年度、同中の生徒数は2年生8人、3年生4人の計12人となる。吉田弘司校長は「下級生がいないと上級生としての自覚が育ちにくい」と懸念する。 原田中の生徒数は、01年5月に57人だったが11年5月には16人まで減少。市教委はこれを受けて13年4月までに美木中へ再編統合する計画を地元に提示。住民や保護者と協議しているが平行線のままだ。次回の協議を4月下旬に開き「地元の思いを十分尊重し、理解を求めていく」という。(渡辺裕明) (2012.3.31)
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