常石と連携、4月開設 サッカーのドイツ1部リーグの強豪「バイエルン・ミュンヘン」と常石グループ(福山市)が共同で、4月から福山市に少年のサッカースクールを常設することが26日、分かった。スクール生でチームをつくり、海外クラブで活躍できる選手の育成を目指す。バイエルンの育成機関は日本初。欧州クラブの日本での本格的な下部チームの運営は珍しい。 関係者によると、スクールの拠点は常石グループが運営する同市藤江町のレジャー施設「みろくの里」のサッカー場に置く。常石グループは現有施設の有効活用や、世界的なサッカー選手育成の場として地域振興を目指す。 スクールでは、バイエルン公認のコーチがクラブ特有の練習法で技術や戦術を教え、ジュニアユース(15歳以下)のチーム「FCバイエルン・ツネイシ」を結成。国内大会の出場に加え、海外遠征も検討する。 ドイツリーグでは現在、ドルトムント所属の香川真司選手たち日本人が多く活躍する。バイエルン側の日本進出には優秀な選手の発掘やファン拡大などの狙いもあるとみられる。双方に関係する日本のスポーツ事業者が仲介したという。 欧州の強豪クラブではほかに、イタリアのACミランが2011年4月に愛知県にスクールを開校。12年5月には大分県に2校目を開く。スペインのバルセロナも09年に福岡県に開校した。ただいずれも小学生までの指導が中心になっている。 常石グループは持ち株会社ツネイシホールディングス(福山市)が造船やサービスなど21社を統括している。現在はJ1サンフレッチェ広島と提携してスクールとチームを運営しているが、3月末で満了する契約は更新しない。(水川恭輔) (2012.3.27)
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