島根県吉賀町、2012年度から 島根県吉賀町は、町内の4中学校と中高一貫教育に取り組む吉賀高(同町)の支援を本格化させる。バス通学の生徒に交通費の3分の2を助成する制度を2012年度に新設するほか、名誉町民の彫刻家澄川喜一さん(80)が学長を務めた東京芸術大を訪問する研修旅行の旅費を助成する方針を決めた。 吉賀高の生徒数は100人前後で推移し、大半が吉賀町内から進学。一方、町内の中学生の約半数が益田市など町外の高校に進学するため、高校存続に向けた支援策の強化が課題になっている。 保護者負担軽減につながる通学費助成の実施に向け、12年度一般会計当初予算案に190万円を計上した。近隣では、津和野町が11年度から、津和野高(同町)生徒の通学費を2割助成している。 研修旅行は3泊4日で、旅費の半額を助成。澄川さんがデザイン監修を務めた東京スカイツリーも見学する。町出身者でつくる東京吉賀会の会員を宿舎に招き、社会人経験を題材にした講話を行う計画もある。(石川昌義) (2012.3.17)
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