神石高原町教委が来月、支援会議設立 ▽連携型 進学流出を防ぐ 神石高原町教委は11月、広島県立油木高と町立中学の連携型中高一貫教育の実現を目指して、町民の連携や理解を深める「町連携型中高一貫教育支援会議」を設立する。魅力ある教育環境を整備して、進学による児童・生徒の町外流出を防ぐ。 油木高校を育てる会、PTA、自治振興会など町内の各団体から約120人が参加。個性豊かな一貫教育の実現へ、町を挙げて協力する体制を敷く。 町には三和、神石、油木、豊松の4中学がある。町教委の試算では、2007年3月に110人いた町立中学の卒業生は、10年後は68人まで減るという。計画では、油木高との一貫教育の実現を前提に、14年度中に三和を除く3校を統合する。 油木高は普通、産業ビジネスの2学科があり定員は80人。1年生は69人在籍する。ことし3月に町立中学を卒業した84人のうち同高へ進学したのは50人。この「地元率」は60%にとどまっている。 町教委は中高連携を強化し、地元率の引き上げを目指す。14年度末に行う入試の時点で、80%以上とする目標を掲げる。 ことし6月には、中高校長たち9人でつくる「町連携型中高一貫教育推進協議会」も設置。授業や部活動を通じた中高の連携を進めている。同協議会は11日午後6時半から、同町小畠の三和公民館で元NHKアナウンサー中村克洋さんを招いて教育講演会を開き、今後の流れも説明する。(伊藤敬子) (2011.10.8)
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