中国新聞


神石高原町、2中学に再編 
教委が決定 14年度内に


   

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 広島県神石高原町教委は27日開いた教育委員会議で、小中学校の新しい配置方針を決めた。2014年度中に現行の4中学を2中学に再編する。小学校は当面は5校体制を維持する。神石小は12年度中に現在地で校舎を新築する。

 ▽小学校5校は維持

 中学校は14年度中に神石、油木、豊松の3校を統合し、新しい中学校を開く。小学校は、現行の来見、三和、神石、油木、豊松の5校体制を当面は継続する。

 町内の児童数減少に伴い、現在は来見小の3、4年で複式学級を導入している。町教委は12年度に豊松小、13年度は神石小も複式を導入せざるを得ないと試算する。学校規模は1学年2学級以上が望ましいとし、複式学級の解消へ向け、地域や保護者の同意を得られれば統合を協議する。

 神石小は耐震診断の結果、補強工事が難しいと判断した。12年度中に鉄骨造りの校舎を敷地内に建てる。

 町教委は14年度を目指し、県立油木高と連携した中高一貫教育の推進に取り組む。3中学を統合する新中学は、油木高と連携できる近い位置にする。統合後の交通事情を踏まえ、スクールバスの運行や寄宿舎の建設も進める。

 07年度に定めた小中学校再配置方針を見直した。佐竹秀朗教育長は「地元の子どもを地元で育てることができる環境を整えたい。中高の連携を深めて教育効果を高めていきたい」と話している。(伊藤敬子)  

(2011.9.28)


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