昨年のいじめ被害、未対応目立つ 山口法務局 山口地方法務局は、2011年に山口県内で確認された人権侵犯事案が前年比5・1%増の330件に上ったと発表した。学校でのいじめ被害を当人や家族が訴えた事案を学校側が把握せず、適切な対応がされていなかったケースが目立つという。 法務局によると、いじめに学校が適切な対応をしていないケースは22件あり、前年の10件から急増。小学校教諭がクラス全員に、いじめを受けている児童の「改めてほしい態度」を書かせ、読み上げるなどの行為をしていたケースもあった。 セクハラも11件と前年から10件増えた。教員による体罰は2件で前年に比べて10件減った。公務員や教員が関わった人権侵犯事案は44件で前年並みだった。 法務局は人権を侵害されたとする被害者からの相談を受け付けている。調査して人権侵犯の疑いがあれば、法律上の助言をしたり、当事者の話し合いを仲介したりして問題の解決に努める。法務局は「一人で悩まず相談してほしい」としている。(三浦充博) (2012.3.7)
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