井原の出部幼稚園、3年教育に対応
老朽化のため建て替え工事を進めていた井原市立出部幼稚園(上出部町)の新園舎が完成し、3日、竣工(しゅんこう)式があった。5日から使用する。旧施設の約2倍の面積となり、4月から始める3年教育や午後5時までの預かり保育、給食の実施に対応した。 新園舎は鉄骨2階建て延べ1228平方メートル。内装に木質材料、屋根瓦にオレンジ系を使うなど温かみのある色調に仕上げた。新たに3歳児用、預かり保育用の各2室、給食を保管する配膳室、エレベーター、7台分の駐車場を備えた。冷暖房も完備した。事業費は2億9031万円。 旧施設は市内13幼稚園で最も古い1956年移設の木造平屋、75年築の鉄骨平屋、80年築の鉄筋2階建ての3棟。築30〜55年以上経過し使えない部屋もあった。園児は昨年7月中旬から2日まで、隣の出部小に建てた仮園舎で学んだ。 式典で滝本豊文市長が「新園舎が住民に親しまれる施設になるよう大いに期待する」。岩梶幸子園長(63)は「これまで以上に保護者、地域と連携を深め、幼児教育の充実に努めたい」と述べた。4、5歳児の園児47人が園歌を斉唱した。 同園によると4月からは、3歳児29人を含む計88人が通い、約半数は預かり保育を利用する予定という。(佐藤正明) (2012.3.4)
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