移転・新築の町負担軽減
島根県邑南町は、町立口羽保育所(同町下口羽)を地元の社会福祉法人瑞穂福祉会に移管する方針を決めた。瑞穂福祉会は、近く町が取得する用地を無償で借り受け、新施設を建設。来年4月の移管、移転を目指す。 同福祉会は2004年10月から指定管理者として同保育所を運営している。一方、1966年完成の園舎=写真=は老朽化し、施設周辺の県道の幅員が狭く、保護者から「送迎に不便」との声が出ていた。このため、町は移転改築を検討し、施設整備に手厚い補助のある民間事業者への移管を決めた。 移転先は、現在地の西約300メートル。町羽須美支所に隣接した約1300平方メートルで、木造平屋430平方メートルの園舎を新設する。園庭は860平方メートルで、現施設の1・5倍になる。 町福祉課は「子育て環境を充実させ、定住者の確保につなげたい」としている。 町は建設費補助など計1億8千万円を盛り込んだ12年度一般会計当初予算案を3月5日開会の町議会定例会に提案する。(黒田健太郎) (2012.2.29)
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