老朽化で移転新築 14年度予定 安芸高田市は、施設が老朽化した市運営の保育所「向原こばと園」(同市向原町)を、建て替え時期に合わせて社会福祉法人三篠会(広島市安佐北区白木町)に民間移管する。安芸高田市が無償貸与する土地に同会が施設を建て、2014年度に移転再オープン予定。 向原こばと園は、乳児部と幼児部の2棟からなり、現在86人の園児がいる。施設建設43〜29年を経て建て替えが必要になった。周辺の道路が坂道で通園に不便なことや、民間ノウハウを活用した効率的な保育所運営を進める狙いから、市有地に場所を移すとともに民間への移管を決めた。 特別養護老人ホームなどとともに広島市安佐北区や関東地方で保育園経営の実績がある三篠会に移管することにした。 安芸高田市は向原町の生涯学習センター予定地の隣に2800平方メートルの市有地を用意した。同会には定員120人を想定した950平方メートル規模の平屋建物の建設を要請、同会も了承している。 同会によると、来年度、建物の設計に入り、一部着工する。14年4月に新施設での保育を始める予定。酒井亮介常務理事は「これまでの運営を基本的に継続し保護者に不安を与えないようにしたい」と話している。 一方、市は今後、保育士たちの継続雇用なども要望する。市福祉保健部の武岡隆文部長は「移管後の方が保育サービスが向上するよう三篠会と協議したい」と話している。(椎木一郎) (2011.12.13)
|