中国新聞


小中一貫の課題探る 府中明郷学園で研究大会
中学教諭、児童指導も


   

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中学校の英語教諭や英語指導助手から英語を学ぶ児童

 府中市教委が進める小中一貫教育の成果や課題を探る研究大会が11日、同市篠根町の府中明郷学園であった。授業のレベル向上を目指して市教委などが主催。広島県内外の教育関係者約265人が公開授業を見学した。

 同学園は2010年校舎を改修し、児童・生徒が同じ校舎で学ぶ一体型の小中一貫教育に取り組む。12の公開授業のうち小学5年を対象にした外国語では、外国語指導助手と中学校英語教諭、担任教諭の3人が24人を指導した。

 「新しい府中焼きを作ろう」をテーマに、指導助手と中学校教諭が英会話の手本を紹介。児童は府中焼きに入れたい食材を互いに英語で尋ねあった。

 科目別の分科会では、小中一貫を意識した授業にするための方策を協議。「小中学生が一緒に活動する機会を増やせば、それぞれ成長を実感できる」などの声が出ていた。

 全体会では、広島大大学院の池野範男教授が「小中一貫教育が進み、学校や先生が変わってきた。上の学年を見通し、子どもがどこでつまずくか予想し、一人一人に指導することが大切だ」と指摘した。(大野達寛)

(2011.11.12)


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