東広島市教委、2012年度仮設校舎建設へ
東広島市西条町の寺西小で、市教委の予想を超えるペースで児童数が増えている。本年度は少なくとも2教室の不足が見込まれ、本年度末までに仮設校舎4学級分を建設する。 11月1日現在で1071人31学級。西条小の1034人31学級を上回り市内最多となっている。市教委は、本年度末に6年生154人が卒業する一方、来年度は新1年生197人が入学して1114人になるとみる。 校区の西条町寺家地区では、2003年に都市計画法の改正による県条例の制定、施行に伴い市街化調整区域の開発規制が緩和された。そのためアパートや一戸建ての建設が相次ぎ、児童数も増えた。 市は09年度に9教室の校舎を新設、昨年使用を始めた。将来の児童数増をにらみ、隣接地にもう1棟建てられる配置にしている。 市教委は08年、13年度に31学級になると試算したが、既に到達し「想定外」と頭を抱える。新校舎建設のほか、分離新設や学区見直しも検討しているが、用地確保や近隣小も校舎に余裕がないなど簡単ではない。小学校区ごとの地域活動への影響も懸念される。 同小PTAの伏谷正浩会長(40)は「活気が増す」と児童増を喜びつつ、運動場でのけがや登下校時の事故を心配する。市教委は「学校生活に支障がないよう、早急に方針を固め対応したい」としている。(安道啓子) (2011.11.8)
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