呉市教委が2校目 8月から使用可 維持費など検証 呉市教委は4日から、同市三条の両城小で市内2校目となる小学校の校庭芝生化に取り組む。1校目と違う種類の芝を植えて維持費などを検証し、市内の全小学校を芝生化するかどうか判断する。 両城小では約900平方メートルの校庭に児童やPTA、住民がティフトン芝を植える。芝生化した校庭は養生が終わる8月から使える。事業費は約170万円。水やりや芝刈りなどの管理は8月末まで業者に委託し、9月から教職員や児童が担う。 市教委は2009年、児童の運動不足解消やけが防止を目的に市内の小学校での芝生化事業を始めた。モデル校第1号の同市警固屋の警固屋小では、約千平方メートルに野芝を植えた。校庭で遊ぶ児童が増えたほか、日差しの照り返しや砂ぼこりが減る効果も出た。 一方で、水道料金などの維持管理費が年間約100万円かかるほか、芝刈りや散水など労力の負担が大きく、芝の養生中は校庭が使えないといった課題も浮き彫りになった。 市教委は「2校の維持費や使いやすさを比べ、芝生化の効果と課題を検証したい」としている。(根石大輔) (2011.6.1)
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