中国新聞


庚午小の校庭芝生化
苗植え緑の交流心待ち
地域で管理 600人が汗


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芝の苗を校庭に植える庚午小の児童や保護者

 広島市内の公立学校で初めて校庭が全面芝生化となる西区の庚午小(913人)で20日、芝の植え付け作業があった。児童や教職員、住民たち約600人が、秋に仕上がる「緑のじゅうたん」を思い浮かべながら汗を流した。

 芝は繁殖力が強く、手入れが簡単な品種ティフトン。参加者は、校庭の約4千平方メートルを約50センチ間隔で掘り返し、苗約2万株を植えた。弟と参加した6年次部(じぶ)桃花さん(11)は「ドッジボールをしたら絶対に気持ちいいと思う」と完成を心待ちにしていた。

 管理は、PTAや老人会、体協でつくる委員会が担当し、朝夕の水やりや肥料の投入を交代で続ける。9〜10月には緑が広がる予定で、三世代グラウンドゴルフ大会を開く計画もある。庚午地区社会福祉協議会の打越勲会長(71)は「芝生化を通じて、地域での対話をさらに深めたい」と歓迎していた。

 市内の公立学校の校庭芝生化は本年度、安佐南区の安西小でも実施され、26日に植え付け作業がある。芝刈り機の購入費など両校の経費計475万円は、県教委が全額補助する。(藤村潤平)

(2010.6.21)

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