中国新聞


子ども条例 批判目立つ
広島市議会委 請願審査前に意見交換


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請願提出者から趣旨説明を受けた市議会厚生委員会

 広島市議会厚生委員会は19日、子ども条例の早期制定を求める請願について意見を交わした。条例への批判が目立った。請願は12月の定例会で審査する。

 提出した市民団体代表世話人の定者吉人弁護士が「暴力や虐待から子どもを守り、育てることが市の責務だと明確にする条例を求める」と趣旨説明した。

 早期制定を目指す市は、10月に8区で開いた条例素案の市民説明会の内容を報告。会場アンケートの回答者191人のうち、131人が「必要性や内容への理解が深まった」と答えたとした。

 これに対し、橋本昭彦氏(東区・政和ク)は「権利は法律で守られており屋上屋だ」。酒入忠昭氏(南区・市民連合)は「条例でいじめがなくなると言うが疑問」と主張した。

 委員会後、定者弁護士は「子どもが置かれた現実をよくみてほしい」と話していた。(金崎由美)

(2010.11.20)

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