中国新聞


子ども条例、市民に説明
広島市、来月9日から全8区で


 広島市は10月9日から、本年度中に制定を目指す子ども条例に関する市民説明会を、全8区で順次開く。いじめや虐待の防止、不登校に悩む子どもの支援を柱とした条例素案の内容や、制定の目的について理解を深めてもらうのが目的。

 昨年度に続き2回目。初回の9日は、東区総合福祉センターと南区民文化センターの2カ所。16日は、中区の女性教育センターと安芸区民文化センター▽23日は、西区民文化センターと可部公民館▽30日は、安佐南区民文化センターと佐伯区民文化センター―でそれぞれ開く。

 子ども条例をめぐっては、市議会に「行き過ぎた権利の主張を招く」などと反対意見が根強い。さらに県教委も、子どもへの権利侵害があった場合、学校に改善を要請できる第三者機関を設置する内容に対し「円滑な学校運営を妨げられる懸念がある」と主張。条例素案の紹介パンフレットを、市内の県立学校に配布することを拒否している。

 こうした状況を受け、市が急きょ説明会の開催を決めた。時間はいずれも午後7時〜8時半。市の担当者が説明し、質疑の時間を設ける。こども未来企画課Tel082(504)2813。(野田華奈子)

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