広島市が適正受診シート 1万枚配布
広島市は、子どもの急病時に役立つサイトや電話相談の窓口を知らせる「こどもの救急マグネットシート」を作製した。事前に対処法を学び、緊急性がない場合は救急外来の利用を控えるよう保護者に働き掛けるのが目的。1万枚をつくり、今月から新生児健診で配り始めた。 シートは縦16センチ、横15センチ。日本小児科学会や県の救急サイトと、小児科医・看護師による電話相談の番号を案内し、「いざという時にあわてないように」と呼び掛けている。小児救急病院の連絡先や医療機関の検索サイトのアドレスも添えた。 市内8カ所の保健センターで、第1子の4カ月健診に訪れた保護者に1枚ずつ配る。保健師は手渡す際、かかりつけ医を決めて、診療時間内に受診するよう要請している。 市の小児救急拠点医療施設の舟入病院(中区)によると、昨年度の夜間受診者は平均81・8人。自粛の呼び掛けで減少傾向にあるが、日によっては担当外の医師が応援に入らないと回らない、という。市保健医療課は「患者が集中すると、待ち時間は延び、重症患者の対応にも支障をきたす。一人一人が適正受診をしてほしい」としている。(田中美千子) (2009.12.8)
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