浜田市教委が新制度
▽主婦ら7人が発音指導 浜田市教委は、小学校の英語授業の拡大に対応するため、本年度から英語の得意な市民に授業を手伝ってもらう「サポーター」制度を導入した。現在7人が教師を補佐し、発音指導などに活躍中。さらに増員を図る。6月30日には、国府小で公開授業と意見交換会があった。 小学校の英語授業は2011年度から5、6年生で週1こま必修となる。09、10年度は移行期間だが、同市ではほとんどの小学校が本年度から5、6年生に週1こまのカリキュラムを組んだ。このため市教委は8人の外国語指導助手(ALT)の派遣回数を増やすとともに、英語の得意な主婦らにサポーターを委嘱した。 国府小6年生の公開授業では、カナダで4年半暮らした元小学校教諭で、主婦片廻裕子さん(40)=長浜町=がサポーターとして登壇。ほぼすべてを英語で進行させる佐々木規雄教諭(44)を補佐し、果物のイラストが描かれたカードなどを使って、自らを手本に、繰り返し児童に発音させた。 ほかのサポーターや教師ら30人が参加した授業後の意見交換会では「オール英語で授業ができない場合は」「担任とサポーターの分担は」などの課題も出た。ほかの教師から「身ぶり手ぶりも使ってなるべく英語で」などのアドバイスが出ていた。 サポーターは時間給で採用。市教委は、現在の7人を口コミで集めたが、今後の増員へ向け公募するかどうかなどを検討している。同様に英語の得意な市民を小学校に派遣する制度は松江市や広島市など全国で広がっている。(田中伸武) (2009.7.8)
【関連記事】 |