中国新聞

   道子さんの場合


 留守番している、もし世界へのつけたとしたら、あなたは、どうする?

イラスト3

 階段下れは、天井めの不思議三角形掃除機と、 ぞうきんバケツのには、いおもちゃえる。いたきなだ。

全部したら、すてきなになる。もせまいにもぐりこむの大好き。からしてんでもいいな)

 と、道子さんはった。

 一歳二人だけの留守番まれた八歳道子さんはうれしかった。丸一日とおさんごっこができる。

 道子さんがったパンがゆをんでべてくれた。一緒にテレビをたあとは、おとなしく昼寝もしてくれた。

 それなのに、昼寝からきたら、変身していた。おしめをかえているにとびきて、おしりふりふりした。カーテンにとびついて、金具をこわしてしまった。「きっとびたいんだ」とって、いろいろやってみた。でもボールがしは道子さんのほうがくたびれ、電話びは言葉じない相手ではしょうがない。おかき、体操どれも、うまくいかなかった。

 階段下れをつけたのは「留守番はしんどいな」とめただった。

 おもちゃしてしまうとれのっぽのはずだった。かにっぽだったが、のあったに、道子さんがスッポリはまってしまうほどきながポカッとれた。

 そのたとたん、興奮してやたらしゃべりめた。道子さんはあわててきしめた。さわやかなからがってる。ほんわか谷川のにおいがする。かれたことがある。山小屋でとまったの、あの夜風

 しゃべりけるをしっかりいて、道子さんはをのぞきこんだ。は、く、く、かった。そしてやみの無数いていた。


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