中国新聞

   ゆうさんの場合


 しいいているが、もし、しかけてくれたとしたら、あなたは、どうする?

 今年音楽会二年一組はミュージカル『』をすることになった。ゆうさんの三幕目のタンポポ。

 第一幕小鳥たちが、いながら、舞台いっぱいとびる。小鳥じって、タンポポの綿毛る。小鳥綿毛友達になり「いつまでも、一緒にいようね」と約束する。

 第二幕は、夕方たちはり、された綿毛は、たいかれてをただよう。

 第三幕野原舞台のまんにしゃがんでいたタンポポのゆうさんは、両手かしながらがり、指先までピンとばして見上げる。合唱団う。

さんのが、こえる。大空姿が、える。でも、もう一緒れない。タンポポは、だから、んだり、できないよ」

 ゆうさんはこのい。両手げ、いてっているだけなんて、つまらない。

 練習中。「タンポポは、足元がぐらぐらしてちゃあ駄目地面にしっかりってないとけないぞ!」と先生にしかられた学校をとびした。

 いてくと野原た。だれかがんでいるがするが、はいない。ひざしの、タンポポがなるようにいていた。

 黄色一斉にこちらをいて、けるようなめた。

まれた場所けない。ゆうさんは舞台けない。たちはどうし。お友達内緒話はあのねのね。

 はいつまでもではない。綿毛になってい。になりになって、ばれる。そんなもある。

 舞台のタンポポゆうさん、あなたはひとりぼっちじゃない。野原たちといつも一緒。まっすぐって、大空見上げ、いていましょう。り」


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