検証委が提言書 市教委 来月11日に判断
井原市の市立幼稚園、小中高の全32校で導入している2学期制の在り方を検証する市教委設置の委員会(検証委)は23日、2014年度から3学期制への移行を求める提言書をまとめた。これを受け、市教委は11月11日に臨時の教育委員会を開き、3学期制への移行を判断する。 提言書は、3学期制移行の理由として「2学期制では成績表の回数が減り、学習課題を克服しようとする機会が減る」「周辺自治体は3学期制が多く、中学校では部活動の対外試合の調整が難しい」などとした。同日、市役所であった第3回検証委で承認した。 検証委は、教員や保護者たち14人を委員とし、市教委が5月に設置。PTA役員や教員へのアンケートをし、議論を重ねた。会合後、委員長の林直人くらしき作陽大教授は「幅広い意見を基に提言書をまとめた。3学期制に移行し、教育のさらなる充実を図ってほしい」と話した。 井原市では06年度、授業時間の確保などを目的に全32校で2学期制を導入。市教委によると現在、県内で採用するのは井原市、倉敷市、新見市、早島町。倉敷市は14年度から3学期制に戻すことを決めている。(小川満久) (2013.10.24)
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