中国新聞


再び三学期制
福山市神辺町内の小中


 行事で支障 旧市内に同調

 二〇〇四年度から二学期制を導入している福山市神辺町内の小中学校全九校が、〇七年度から市内の他校と同じ三学期制に戻すことを決めた。市域全体の学校行事との日程調整が必要となり、九校だけ異なる制度を維持しては学校運営に支障が出ると判断した。各校は今後、保護者に説明し理解を求める。

 二学期制は旧神辺町教委が、町内すべての小学六校、中学三校に導入した。定期試験や始業・終業式を減らして浮いた時間を、児童・生徒の相談に充てたり、夏休み中に自由課題を指導したりしてきた。

 九校は、市が町を編入合併した後の〇六年度も「指導の一貫性を保つ」として二学期制を継続した。しかし、市中学校体育連盟の大会が定期試験と重なるなどのケースが生じた。旧市内と異なる学期制では今後、市全体の行事参加や交流事業が困難になると予想。九校長が協議し三学期制への変更を決めた。各校は今月から順次、参観日などで保護者に説明する。

 三学期制を敷く市教委の学校管理規則では、校長の申請と市教委の承認で二学期制の導入が可能となる。市教委学事課は「二学期制導入も、三学期制への変更も校長の判断に委ねている」としている。

 神辺西中の藤原幸博校長は「生徒が能力を発揮できるよう二学期制で良かった取り組みは続けたい」と話す。市PTA連合会神辺ブロックの和田匠次会長は「合併の流れでの決定なので理解したい」と話している。(小島正和)

(2007.1.26)


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