福山のサポートセンター1カ月
▽継続指導19件 少年と面談も 少年の非行防止や立ち直りを支援する「少年サポートセンターふくやま」が福山市西町で業務を始めて1カ月が過ぎた。これまでに相談や問い合わせなど計約100件が寄せられた。うち19件は継続的な助言や指導が必要と判断。センターは保護者との連絡を密にし、少年との面談を繰り返すなどの対応をしている。 センターは、市商業施設「エフピコRiM(リム)」地下2階に開設。市と広島県警が一体となって運営する初めての施設で、少年育成官や警察官たち12人が常駐している。 この1カ月間に窓口を訪れた人は約40人、電話は約60件あった。保護者からの相談が大半で、喫煙や家出をはじめ親に対する暴力の悩みが目立つという。 責任者の豊田祐二少年対策課長補佐は「警察署より商業施設の中の方が話しやすい雰囲気がある。相談に対するハードルが下がった」とみる。 相談受け付けは平日午前10時〜午後6時。毎週水曜には、けん玉、手芸などの体験教室を開いて非行少年が他人とかかわる機会も設けている。 豊田課長補佐は「警察も学校もサポートできない家庭内暴力などの問題を掘り起こし、少年の立ち直りを支援したい」と意気込んでいる。電話084(925)7011。(東谷和平) (2013.10.8)
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