中国新聞


児童虐待、地域と防ぐ
呉市、見守り役養成など


 呉市は2013年度、増加している児童虐待の予防を強化する。地域で見守りをするサポーターの養成講座を開くほか、子育て家庭と接する機会のある企業に協力を要請する。

 講座で市民に子育て支援策などを学んでもらい、修了者を地域子育てサポーターに認定する。本年度は2回開く予定。市などでつくる市すこやか子育て協会が受講者を募る。

 企業には、子育て情報紙やおもちゃを家庭に渡すよう頼む。行政や地域と接する機会の少ない家庭に情報を行き渡らせる。依頼する企業は今後決める。

 昨年度、市に虐待通告があった子どもは83人。過去最高だった11年度より3人多く、2年連続で増えた。市は親の負担を減らすには多様な視点で見守る必要があるとし、地域や企業も加わったネットワークづくりに努める。

 子育て支援アドバイザーも新たに2人配置するほか、次代をにらみ未婚者向け講座も開く。虐待や家庭内暴力(DV)に対する相談員も増やした。市子育て支援課は「地域と連携して広い視野で対応したい」としている。(柳本真宏)

(2013.5.3)


【関連記事】
児童虐待相談、最多1987件 広島県内10年度 (2011.7.21)
児童虐待 最多の164人 東広島市、2010年度まとめ (2011.5.18)
広島市「児童虐待」区役所にも窓口 (2012.3.2)



子育てのページTOPへ